Tuesday, June 20, 2017 5:44 PM

ミサイル攻撃の死者65人 イラン、シリア関与強化も

 イラン革命防衛隊は20日、シリア東部デリゾール県付近を標的とした18日の中距離弾道ミサイル攻撃で、過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員少なくとも65人が死亡したとの声明を出した。イランの国営テレビが報じた。

 声明とは別に、革命防衛隊高官は「敵が再び過ちを犯せば、さらなる致命的な攻撃が頭上に降り注ぐだろう」と警告、新たなミサイル攻撃の可能性を排除しなかった。今後はシリア内戦への軍事関与を一層強めるのではないかとの観測も浮上している。イランはロシアと同様、シリアのアサド政権を支援している。

 声明によると、革命防衛隊は攻撃の理由として、7日にイラン首都テヘランで起き、ISが犯行声明を出した同時テロへの報復を挙げた。弾道ミサイルは複数の街に点在していたISの指揮所や武器庫など標的4カ所に「正確に命中」。ISが保有する戦車や自爆用の装置などを破壊したほか、多数の戦闘員にもけがを負わせたとしている。(共同)