Tuesday, June 20, 2017 5:45 PM

中国の影響力行使に不満 対北朝鮮でトランプ氏

 トランプ大統領は20日、ツイッターで、中国の習近平国家主席の北朝鮮に関する取り組みに「大いに感謝する」としながら「うまくいっていない」と指摘し、中国の影響力行使に不満を示した。「少なくとも中国が(北朝鮮について)努力していることは知っている」とも書き込んだ。

 北朝鮮が昏睡状態で解放した米国人大学生オットー・ワームビア氏(22)が死亡したことを巡り、北朝鮮を非難した上でのツイート。トランプ氏はワームビア氏の死亡をきっかけに北朝鮮へのいら立ちを強めているとみられ、トランプ政権は21日にワシントンで開く米中両政府の閣僚級による「外交・安全保障対話」で、北朝鮮への圧力強化を中国に促す構えだ。

 トランプ氏は今年5月、金正恩朝鮮労働党委員長との会談を排除しない考えを示したが、スパイサー大統領報道官は20日の記者会見で、トランプ氏と金氏の会談の可能性は遠のいたとし、「北朝鮮の姿勢を変えるために北朝鮮への圧力を加えるよう中国などと取り組む」と述べた。(共同)