Wednesday, June 21, 2017 10:56 AM

下院補選、共和が接戦制す 「反トランプ」民主及ばず

 ジョージア州アトランタ近郊で20日、連邦下院第6選挙区補選の決選投票が行われ、元州高官で共和党のカレン・ハンデル氏(55)が民主党新人のジョン・オソフ氏(30)に対する勝利を確実にした。米主要メディアが伝えた。トランプ政権への不満を追い風に支持を広げた民主党が、共和党の牙城で約40年ぶりに議席を奪えるかが注目されたが、強固な地盤を崩せなかった。

 同区選出のプライス氏がトランプ政権の厚生長官に就任したことに伴う選挙。支持率低迷に苦しむトランプ大統領の信任投票の意味合いが強かっただけに、政権はハンデル氏勝利に安堵している。税制改革を含む重要懸案の実現へ共和党の引き締めを図りたい考えだ。

 トランプ氏は20日、ツイッターで「大勝利だ。素晴らしい仕事だった」とハンデル氏を祝福。一方、敗北宣言したオソフ氏が「これは大きな変化の始まりだ。戦いは続く」と支持者に呼び掛けると、拍手が湧き起こった。(共同)