Wednesday, June 21, 2017 1:11 PM

ロシア、米21州にサイバー攻撃 大統領選システム狙う

 米国土安全保障省のジャネット・マンフラ副次官代行は21日、昨年の米大統領選にロシアがサイバー攻撃で干渉した疑惑について上院情報特別委員会の公聴会で証言し、ロシアのハッカーが全米50州のうち21州の選挙システムを狙い、サイバー攻撃を仕掛けた証拠があると明らかにした。

 ジョンソン前国土安全保障長官も21日、下院情報特別委の公聴会で、ロシアのプーチン大統領が選挙に影響を与えるためサイバー攻撃を指示したとする米情報機関の見解は「明確な事実だ」と強調した。ロシアは米側の指摘を否定している。

 ジョンソン氏は、有権者登録データベースがハッキングで読み取られたとの報告が大統領選中の昨年8月ごろ、各地から相次いで寄せられたと説明。サイバー攻撃による投票結果の改ざんはなかったとしたが、米選挙システムの脆弱性が示されたとして、サイバーセキュリティーの強化が必要だと訴えた。(共同)