Thursday, June 22, 2017 11:00 AM

4野党、臨時国会要求 加計「疑惑解明不十分」

 民進、共産、自由、社民の野党4党は22日、幹事長・書記局長会談を開き、学校法人「加計学園」(岡山市)問題を巡って通常国会閉会後に首相官邸の働き掛けがあったとされる新たな文書が出てきたことを受け、臨時国会を速やかに召集すべきだと確認した。会談後、国会召集の要求書を衆参両院に提出した。憲法53条に基づく対応で「疑惑の真相解明が不十分だ」と主張している。安倍政権は早期召集に否定的な見解を示した。23日告示の東京都議選を前に攻防が続いた。

 4野党は来週早々にも首相官邸を訪れ、安倍晋三首相に直接、臨時国会召集を要求することも申し合わせた。提出後、民進党の野田佳彦幹事長は記者会見し「衆院予算委員会などの閉会中審査を与党に強く要求してきたが、ゼロ回答だ。首相本人に政治決断してもらわなければならない」と訴えた。共産党の小池晃書記局長も「真相解明で国会が責任を果たすことが必要だ」と指摘した。

 菅義偉官房長官は会見で、野党の国会召集要求について「与党と相談しながら決めていく」と述べるにとどめた。文部科学省で見つかった新文書に関し、松野博一文科相が「正確性を著しく欠く」と発表しており、既に説明責任を果たしたとの認識を示した。(共同)