Thursday, June 22, 2017 11:00 AM
日本は牛肉関税で譲歩を 米通商代表が議会証言
ライトハイザー米通商代表は21日の議会証言で、米国の貿易赤字削減のために「日本は牛肉などの分野の通商交渉で一方的に譲歩すべきだ」と述べた。日本が米国産牛肉に課している38.5%の関税の大幅引き下げが念頭にあるとみられ、見返りを求めずに譲歩することが赤字を減らす「簡単な方法」だと指摘した。
一方、日本政府は欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉で、国内産と競合の少ない一部チーズの段階的な関税撤廃・引き下げに応じる方向で調整。EU産小麦に輸入枠を新設する案も浮上している。EUとの交渉を加速させ、米国をけん制する考えだ。
日本はオーストラリア産牛肉に対する関税をEPAに基づいて38.5%から段階的に引き下げている。米通商代表部(USTR)は日本への輸出で後れを取っていることに危機感を持っていた。(共同)
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