Thursday, June 22, 2017 5:49 PM

米、日本と自由貿易協定も 通商代表「農業に重要」

 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は22日、議会下院の公聴会で、日本との自由貿易協定(FTA)は「米国の農業にとって非常に重要だ」と述べ、日本とFTAを結ぶ可能性があるとの認識を表明した。トランプ政権がFTAをてこに輸出を増やし、対日貿易赤字を減らそうと考えていることが改めて鮮明になった。

 ライトハイザー氏は経済分野の課題を話し合う日米経済対話が「ある時点でFTAにつながるかもしれない」と説明。一方で「日本は交渉の準備ができていないので、いますぐFTAに動く必要はない」とも語った。

 米国の牛肉生産農家は日本とのFTAを望んでいるとした上で、21日の上院での証言に続き「日本は牛肉などの分野で一方的に譲歩すべきだ」と訴えた。さらに「米国の赤字削減に日本が努力していることを示せば、2国間関係は一段と強固になる」と話した。(共同)