Friday, June 23, 2017 10:49 AM

トランプ氏、危うい発言 信ぴょう性に疑念深まる

 米大統領選干渉などを巡る疑惑「ロシアゲート」に絡み、トランプ大統領がコミー前連邦捜査局(FBI)長官との会話を録音したテープの存在を示唆しながら、1カ月以上たって前言を翻したことで、発言の信ぴょう性に疑念が深まるのは避けられない。「自分の足を自分で撃っているようなもの」(元米政府当局者)とも指摘され、ホワイトハウスは危うい発言の擁護に追われている。

 トランプ氏は3月、オバマ前政権が昨年の大統領選中にトランプ氏の電話を盗聴したと主張。議会に調査を求めるなどの騒動に発展した。情報機関高官らが全面否定したが、トランプ氏は譲らず、うやむやなままだ。

 数百万人の不法移民が大統領選に不正投票したとも訴え、5月に調査委員会を発足させたが、不正の根拠は示していない。大統領選で各州に割り当てられた選挙人の獲得人数では勝利したものの、全米の総得票数では敗北したため、悔し紛れに虚偽の主張をしているとの見方もある。(共同)