Friday, June 23, 2017 10:51 AM

小池氏勢力過半数が焦点 自民と対決、豊洲で舌戦

 任期満了に伴う東京都議選(定数127)が23日告示され、259人が立候補した。うち女性は65人で過去最多。今年最大の政治決戦になるとみられ、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」と、自民党が対決する。都民ファと公明党など小池氏の支持勢力で過半数を獲得するかが焦点で、豊洲市場への移転問題を中心に舌戦がスタートした。投開票日は7月2日。

 加計学園問題や「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法を巡る採決強行に批判のある中、都議会最大会派の自民が議席数を大きく減らした場合、安倍政権にとって打撃となる。昨年8月に就任した小池氏の都政に対する初の審判となり、都民ファが現有6議席から勢力を一気に拡大すれば、国政にも大きな影響を与えそうだ。

 小池氏は街頭演説で「自民都連は忖度政治の象徴。古い議会から新しい議会をつくろう」と訴え、自民との対決姿勢を鮮明にした。自民は、小池氏が告示直前に示した豊洲市場への移転と築地再開発の基本方針に対し、財源が示されていないなどと批判。下村博文幹事長代行(都連会長)は応援演説で「実際どうなのか全くよく分からない」と述べた。(共同)