Friday, June 23, 2017 10:52 AM

FBI長官の会話録音せず トランプ氏「テープ」撤回

 米大統領選干渉などを巡る疑惑「ロシアゲート」に関し、連邦捜査局(FBI)長官だったコミー氏と交わした会話の「録音テープ」の存在を示唆してきたトランプ大統領は22日、コミー氏との会話は録音していないとツイッターに投稿し、前言を事実上撤回した。

 ロシアゲート捜査を指揮するモラー特別検察官は、トランプ氏がコミー氏に側近への捜査を中止させようとして司法妨害を図った疑いを調べているとされ、トランプ氏とコミー氏の会話内容の解明は捜査の焦点。コミー氏は会話をメモに詳細に記録しており、トランプ氏は形勢が悪くなりそうだ。

 トランプ氏はコミー氏を解任した3日後の5月12日に「コミー氏は報道機関へ情報を漏らし始める前に、われわれの会話の録音記録が存在しないよう願うべきだ」とツイートした。自身に不利なことをメディアに証言しないよう威嚇するため録音記録があるかのように装った可能性があり、批判が高まるのは必至だ。(共同)