Monday, June 26, 2017 11:53 AM

藤井四段、新記録29連勝 将棋、30年ぶり偉業達成

 将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)は26日、東京都渋谷区の将棋会館で指された竜王戦決勝トーナメントで増田康宏四段(19)を破り、公式戦の新記録となる29連勝を達成した。1987年、神谷広志八段(56)が樹立した28連勝を30年ぶりに塗り替えた。28連勝は将棋界で「不滅」の大記録とされてきた。快進撃は社会現象にもなり、中学生棋士がプロデビューからわずか半年余りで前人未到の偉業を成し遂げた。

 藤井四段は21日、実力者の澤田真吾六段(25)を破り、歴代最多タイの記録に並んでいた。新記録達成後、「自分でも信じられない。非常に幸運でした」と話した。記者会見では「特別な感慨がある。今までと違った喜び」と思いを語った。

 竜王戦決勝トーナメントでこのまま勝ち進むと、最短で6連勝すれば渡辺明竜王(33)への挑戦権を得る。次回は7月2日、同決勝トーナメントでホープの佐々木勇気五段(22)との対戦が決まっている。(共同)