Friday, July 22, 2016 1:10 PM

IMF専務理事公判開始へ 仏破棄院、08年紛争調停で

 フランスの最高裁に相当する破棄院は22日、フランスの経済閣僚だった2008年にあった大企業と実業家の紛争調停に絡み、職務不履行罪で起訴されたラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事の不服申し立てを破棄、専務理事の公判開始が決定した。初公判の期日は未定。同国メディアが報じた。

 専務理事は15年12月、閣僚の在任中の犯罪を裁く共和国法院に起訴されていたが、破棄院に不服を申し立てていた。

 報道によると、専務理事はサルコジ前大統領の経済・財政・雇用相を務めていた08年、サルコジ氏の友人で実業家のベルナール・タピ氏と大手銀行クレディ・リヨネが1990年代から争ってきたスポーツ用品大手アディダス株の売買に関する係争に介入。十分に公正な調停者としての職務を果たさず、タピ氏に有利な結論を導いたとされる。(共同)