Monday, June 26, 2017 12:00 PM

上院代替案に採決延期の声 米共和党、オバマケア巡り

 米上院共和党指導部が月内採決を目指している医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための代替法案を巡り25日、共和党内から「非常に懸念している」として採決延期を求める声が相次いだ。

 党穏健派のコリンズ議員はテレビ番組で、慢性の病気を抱える高齢者の保険料が上がることに強い懸念を示し、ほかにも数人の同僚議員が同じ考えだとして「月内通過は難しい」と指摘。保障の最小限化を求める党保守強硬派のジョンソン議員も、法案の影響についての情報が十分ではないとして「採決を遅らせてもらいたい」と訴えた。

 法案通過には定数100の上院で過半数の賛成が必要。民主党は全員反対に回る見通しで、52議席を握る共和党からも2人以上の造反者が出れば通過は困難になる。野党民主党上院トップのシューマー院内総務は「通過はせいぜい五分五分だろう」と述べ、阻止に全力を挙げる考えを示した。(共同)