Monday, June 26, 2017 12:01 PM

大手取り込み事業拡大 KSS、安全性確保が課題

 タカタのスポンサー企業となる自動車部品キー・セイフティー・システムズ(KSS)は、エアバッグ分野では世界のトップメーカーを追いかける中堅だ。トップ集団の一角を占めるタカタを取り込むことで、事業規模の拡大を図る。コスト削減効果などが見込める一方、タカタ事業の品質管理に目を配り、製品の安全性を確保していくことが課題になる。

 KSSは1916年創業。本社はミシガン州にあり、従業員は約1万3000人。エアバッグやシートベルト、ハンドル部品などを製造している。中国やドイツのほか、日本では横浜市と浜松市に拠点がある。世界60社以上に製品を供給。2016年に中国の自動車部品大手、寧波均勝電子が子会社化した。

 エアバッグ分野では、スウェーデンのオートリブやタカタなどが高いシェアを占める。寧波均勝電子とKSSを合わせた売り上げ規模は約30億ドル(約3300億円)で、売上高が6625億円(17年3月期)に上るタカタの支援は「小が大をのむ」形となる。(共同)