Monday, June 26, 2017 5:44 PM

人間の盾、逃走なら射殺 「イスラム国」最後の抵抗

 イラク軍などによる奪還作戦が大詰めの北部モスルで、過激派組織「イスラム国」(IS)は最後に籠城する西部地区の旧市街の住民を「人間の盾」として使い、なりふり構わぬ抵抗を続けている。「ISは逃げようとする住民を射殺している」。旧市街から脱出した住民らが27日までに、抵抗の実態を証言した。

 「一緒に逃げためいっ子が撃たれて死んだ」。旧市街で軍に救出され、25日にモスル東部地区の避難民登録所に着いたばかりのアブドルラジム・アハメドさん(36)が肩を落とした。

 IS戦闘員は細い路地が入り組む旧市街の建物で、アハメドさんの家族を含む数十人を一部屋に閉じ込めて「盾」とし、別の部屋から抗戦。アハメドさんらは掃討作戦を進める部隊が視界に入ったため逃走したが、めいは撃たれた。(共同)