Tuesday, June 27, 2017 10:24 AM

蛮行尽くす「イスラム国」 モスル、恐怖で3年統治

 過激派組織「イスラム国」(IS)はイラク国内の最大拠点だった北部モスルを2014年に制圧した後の3年間、蛮行の限りを尽くしてきた。公開処刑、むち打ち、略奪ー。市全域の完全奪還が迫る中、避難民らがISの恐怖統治の実態を27日までに明らかにした。

 「ISが数年前、同性愛者とする男性らを高層の建物から突き落とし、処刑したのを見た」。モスルを脱出した10代の男性が、郊外のハジル難民キャンプで証言した。

 ISはイスラム教スンニ派の過激派組織。極端な宗教解釈で住民生活に厳しい規制をかけ、たびたび公開処刑も実施。30代の避難民男性も「ISが数十人をスパイ容疑で銃殺するのに立ち会わされた」と語る。(共同)