Tuesday, June 27, 2017 10:27 AM

タカタ支払い、取引先区別 重要度で全額保証かカット

 欠陥エアバッグ問題で経営破綻したタカタが、売掛金などの債務の支払いを全額保証するか、民事再生手続きの中でカットするかを、取引先企業の重要度によって区別して通知したことが27日分かった。タカタには760以上の一般債権者があり、28日から東京都や滋賀県、佐賀県で順次開く債権者説明会は、扱いの違いを巡って紛糾する可能性がある。

 タカタは26日に民事再生法の適用を東京地裁に申請し、同日付で取引先に通知を送った。うち1種類は「事業の継続に不可欠な取引先」に対して「すべての債務を従前通りの取引条件で支払う」と明記し、民事再生手続きの申し立てにより「支払いが滞ることはない」と強調した。

 民事再生法を申請して裁判所の管理下に入ると、債務の弁済が禁止される。だがタカタの下請けは中小企業が多く、倒産が相次いで製品供給に支障が出るのを防ぐため、裁判所の許可を得て支払いを続ける構えだ。(共同)