Tuesday, June 27, 2017 10:29 AM

軽井沢バス事故、書類送検 社長ら業過致死傷の疑い

 大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負った昨年1月の長野県軽井沢町のスキーバス転落事故で、長野県警は27日、業務上過失致死傷の疑いで当時運行していた「イーエスピー」(東京都羽村市)の高橋美作社長(55)と運行管理者だった荒井強元社員(48)=退社=を、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで死亡した土屋広運転手=当時(65)=をそれぞれ書類送検した。

 県警は、同社のずさんな運行管理が事故を招いたと判断した。事故遺族でつくる「1・15サクラソウの会」は「高橋社長と荒井元社員を起訴し、厳罰に処すことを検察官に強く求める」とのコメントを出した。

 書類送検容疑は、高橋社長と荒井元社員が大型バスに不慣れな土屋運転手に対する適切な指導監督を怠った疑い。土屋運転手は昨年1月15日午前1時50分ごろ、軽井沢町の国道18号碓氷バイパスで大型バスの運転操作を誤った疑い。バスをガードレールに激突、道路脇に転落させて乗客13人と同僚の乗員1人を死亡させたほか、22人に重傷、4人に軽傷を負わせたとされる。(共同)