Tuesday, June 27, 2017 10:30 AM

米入国制限に猛反発 トランプ氏は勝利宣言

 米連邦最高裁がイスラム圏6カ国からの入国を制限する新大統領令を、条件付きで容認する判断を示したことを受け、トランプ大統領は26日声明を出し「米国の安全保障にとって明白な勝利」と主張した。一方、原告側の人権団体などは「宗教差別」を認めることになり違憲だと猛反発している。大統領令は最高裁判断から72時間後となる29日午前(日本時間同日深夜)にも執行される見通しで、混乱も懸念されている。

 最高裁は26日、新大統領令の合法性を巡る審理を10月以降に実施すると発表。最終判断が出るまでの間、米国や米国在住者と「正当な関係」を持たない渡航者に関しては入国を制限できるとの判断を明らかにした。

 入国制限の適用除外例としては定住者の家族のほか、米国内の大学への入学が認められた学生や米企業での勤務が決まった人などを挙げた。既に査証(ビザ)を取得した人にも適用されず、新規申請者が最も影響を受けるとみられる。(共同)