Tuesday, June 27, 2017 1:11 PM

合同チームに慎重姿勢保つ 北朝鮮のIOC委員

 韓国の文在寅大統領が提案した2018年平昌冬季五輪での南北合同チーム結成を巡り、テコンドーの世界大会で訪韓中の北朝鮮の張雄国際オリンピック委員会(IOC)委員は27日、スポーツを通じた関係改善に関し記者団に「いつも努力するがうまくいかない」と述べ、改めて慎重姿勢を示した。聯合ニュースが伝えた。

 文氏は24日、過去に南北統一チームが優勝した世界卓球選手権や合同入場行進が実現したシドニー五輪に言及し「あの感動を再び」と訴えた。だが張氏は27日、この2大会を挙げ「いろいろやったが、次につながらなかった」と述べた。

 張氏は24日にも文氏の提案を実現するためには「政治的環境が解決されねばならない」と発言。対話の糸口を模索する文政権に対し、北朝鮮側が揺さぶりをかけているとの見方もある。(共同)