Tuesday, June 27, 2017 1:12 PM

イラン、米入国制限非難 対象6カ国で影響圧倒的

 イランのザリフ外相は27日、米連邦最高裁がイランを含むイスラム圏6カ国からの入国を制限する新大統領令を条件付きで容認する判断を示したことを受け「大統領令には何の根拠もない」と強く非難した。訪問先のベルリンでの発言内容をイランの国営テレビが報じた。

 米国務省によると、2015年度のイラン出身者への査証(ビザ)発給は4万件強。対象6カ国全体の6割弱を占め、大統領令が執行されれば影響は圧倒的に大きい。

 ザリフ氏は、トランプ政権がテロ対策などを根拠として入国制限の必要性を訴えてきたことを念頭に、大統領令は混乱に乗じて支援者を獲得しようとする過激派にとっては「最高の贈り物になるだろう」と皮肉った。(共同)