Wednesday, June 28, 2017 11:46 AM

仏、シリアで米と共同歩調 記念日にトランプ夫妻招待

 フランスのマクロン大統領は27日、シリア情勢などを巡りトランプ大統領と電話会談し、シリアのアサド政権が再び化学兵器を使用した場合「共通の対応を取る必要がある」との見解で一致した。また、7月14日のフランス革命記念日の軍事パレードにトランプ夫妻を招待した。フランス大統領府が明らかにした。

 シリア情勢に関しては米政府が化学兵器使用の準備とみられる兆候を確認したとして、再び使用すれば「重い代償を払うことになる」と警告している。マクロン氏は5月の就任以来、シリアの化学兵器使用に対し「一方的報復も辞さない」との立場を表明しており、米政権の対シリア政策への支持を改めて示した。アサド政権支援を続けるロシアなどをけん制する狙いもあるとみられる。

 今年の革命記念日について、フランス大統領府は第1次大戦の米国参戦から100年を記念し「両国の友好関係を確認する場としたい」と表明しており、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」離脱や保護貿易主義的な政策を巡る双方の亀裂修復を目指す方針。トランプ氏は招待を受けて「検討する」と答えたという。(共同)