Wednesday, June 28, 2017 11:47 AM

サイバー攻撃、世界で被害 チェルノブイリ原発も影響

 欧米やウクライナ、ロシアなどで27日、大規模サイバー攻撃があり、各国メディアは政府機関や銀行、民間企業などで被害が出たと伝えた。スイス政府によると、大きな影響が出たのはロシア、ウクライナ、英国、インド。1986年に爆発事故があったウクライナのチェルノブイリ原発も影響を受けた。

 ウクライナでは政府や銀行、首都キエフ市の市役所などが標的となった。政府の建物ではコンピューターが稼働しなくなったが、同国のグロイスマン首相は「重要なインフラ施設には被害は出ていない」と述べた。

 タス通信などによると、チェルノブイリ原発への立ち入り制限を行う当局は、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」と接続できなくなり、原発の放射線監視システムが自動から手動に切り替わったと明らかにした。システムは正常に稼働中という。(共同)