Wednesday, June 28, 2017 11:48 AM

米、北朝鮮労働者送還要求 中国の評価最低ランクに

 ティラーソン国務長官は27日、世界各国の人身売買に関する2017年版の報告書発表に合わせた式典で、北朝鮮が国外で国民を強制労働させて核・ミサイル開発の資金源にしているとして、関係国に北朝鮮労働者を本国に送還するよう求めた。

 ティラーソン氏は中国が北朝鮮労働者の主な受け入れ先だと明言し「関与を断ち切る取り組みが足りない」と批判。報告書では中国の評価を1段階引き下げ、4段階のうち北朝鮮やシリアと並ぶ最低ランクに位置付けた。

 トランプ政権は北朝鮮抑止で中国との連携を重視してきたが、今回の格下げで中国の反発は必至。国務省高官は「(米中関係に)良い影響を与えるのか否定的な影響を与えるかは考慮していない」と説明している。(共同)