Wednesday, June 28, 2017 11:51 AM

オバマケア代替案採決延期 米上院、共和議員造反で

 米与党共和党の上院トップ、マコネル院内総務は27日、トランプ政権が重要課題に掲げる医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための代替法案の採決を休会明けの7月5日以降に延期する方針を固めた。今週内の採決を目指していたが、一部共和党議員の造反により可決に必要な票を確保する見通しが立たなくなった。

 前政権の看板政策のオバマケアを見直して新たな制度に置き換えることはトランプ政権と共和党の共通公約。代替案の成否は政権運営の試金石とみなされる中、採決の先送りで税制改革やインフラ投資などの懸案実現の機運がそがれる恐れが出ている。

 定数100の上院で共和党の議席数は過半数をわずかに上回る52にとどまる。民主党は全員反対が確実なため、法案通過には共和党から2人の造反者しか許されないが、既に5人の党議員が反対を表明した。(共同)