Wednesday, June 28, 2017 11:51 AM

「核の威嚇」も禁止を 条約修正案の議論本格化

 ニューヨークの国連本部で開催中の「核兵器禁止条約」制定交渉の第2回会合で、参加国は27日、ホワイト議長(コスタリカ)が公表した条約草案の修正案について討議を始めた。「核兵器使用の威嚇」や「核兵器の領海・領空通過」も禁止事項に含めるべきだとの意見が出ており、議論が今後、本格化する。

 核抑止力を表している「威嚇」に関しては、国連憲章が「武力による威嚇の自制」を既に定めているため、あえて明記する必要はないとの見方があり、「通過」を阻止するには実効性が担保できないとの指摘も出ている。

 核兵器の保有や廃棄を申告する方法を定めた条項や、核兵器の廃棄プロセスなどに関する条項も、文案が不完全だとする声が多数の国から出ている。条約制定の旗振り役のメキシコ政府代表も「もっと議論が必要だ」と述べ、さらなる修正が必要だとの見通しを示した。(共同)