Thursday, June 29, 2017 11:21 AM

東京五輪でホテル船 政府、宿泊施設不足に対応

 政府は29日、2020年東京五輪・パラリンピックで宿泊施設の不足に対応するため、大型クルーズ船を長期停泊させる「ホテルシップ」の検討会議を開き、現行法でも導入できることを確認した。今後は首都圏の大型港を管理する東京都、千葉県、川崎市、横浜市と長期停泊の問題点などを話し合い、使用可能な港湾の選定を進める。

 検討会議は関係省庁や自治体、クルーズ船の運航会社などが参加。7月にも2回目の会合を開き、運航会社が20年の計画策定を始める今秋までに実現への課題を精査する。

 29日の会合では、旅館業法の営業許可や、入管難民法上の外国人乗組員の扱い、船内の食材を使って食事を提供する際の関税法の位置付けなどについて、現行法の枠内で対応できることを確認。船舶への給水装置など長期停泊に必要な設備の整備状況も調べる。(共同)