Thursday, June 29, 2017 11:24 AM

米負担軽減などを協議 NATO国防相理事会

 北大西洋条約機構(NATO)は29日、ベルギー・ブリュッセルの本部で国防相理事会を開いた。トランプ米大統領が加盟国に防衛負担増を強く求めた5月のNATO首脳会議後、初の閣僚レベルの会合。各国国防相は米国の負担軽減のため、防衛支出だけでなく装備などの防衛能力面でも合意を目指す。

 NATOは、米国が全加盟国の防衛支出合計の70%以上を占める現状を是正するため、各加盟国の防衛支出を国内総生産(GDP)比で2%以上にする目標を掲げているが、同時に、主に欧州各国の軍備拡充や兵士の紛争地派遣など貢献度も高めたい考え。

 NATOは5月25日の首脳会議で、各国が防衛支出拡大、軍備拡充、貢献度の3点がどれだけ実現できたかを12月までに報告すると決めた。(共同)