Thursday, June 29, 2017 11:26 AM
欧州中銀に緩和縮小観測 総裁発言でユーロ高
欧州中央銀行（ECB）が、国債を買い取って市中に資金を供給する量的金融緩和の縮小に、来年から動くとの観測が強まってきた。ドラギ総裁の発言を金融市場が前向きと受け止め、ユーロが急騰。ECBは市場反応が過剰だとして沈静化に躍起になっている。
「物価上昇率の低迷の要因は原油安など一時的なものだ」「景気回復の局面では政策手段を調整できる」。ドラギ総裁は27日、ポルトガルでの講演でこうした見解を示した。
市場関係者の多くは、金融政策の正常化に慎重な姿勢を貫いてきたドラギ氏が強気な態度に転じたとみた。ユーロは対ドルで上昇し、29日には一時約1年2カ月ぶりの高値を記録。ユーロ圏の国債は売られ、利回りが上昇した。（共同）
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