Thursday, June 29, 2017 11:26 AM

習近平主席が香港初訪問 「独立派抑え込み」評価

 中国の習近平国家主席は29日正午(日本時間同日午後1時)、香港返還20年の記念式典(7月1日)に出席するため香港に到着した。香港訪問はトップ就任後初めて。

 習主席は香港のトップ、梁振英行政長官らと会見し「香港独立勢力を効果的に抑え込み社会の安定を維持した」と高く評価。香港に「高度の自治」を保障するとした「一国二制度」について、香港は返還以降、国際金融危機などを克服したとして「同制度は完全に正しく生命力があると証明した」と自信を示した。

 夜には民主派が中国当局の監視下で入院しているノーベル平和賞受賞者の民主活動家、劉暁波氏の解放を求めてろうそく集会を実施。約300人が参加し、劉氏の即時解放や海外での治療を中国政府に求めた。

 これに先立ち彭麗媛夫人と専用機で空港に到着した習主席は、訪問の目的は「20年来の巨大成果」を祝福し、「香港経済の発展と住民生活の改善」への支持を表明することなどとした談話を発表した。(共同)