Thursday, June 29, 2017 11:27 AM

米国への6カ国入国制限再開へ 最高裁判断受け

 イスラム圏6カ国から米国への入国を制限する新大統領令の一部執行を連邦最高裁が認めたことを受け、トランプ政権は29日、最高裁判断に沿った形での入国制限を再開する見通しだ。AP通信によると、施行は東部時間午後8時(日本時間30日午前9時)の予定。国土安全保障省の報道担当者は新たな基準を29日に発表すると述べた。

 米メディアによると、既に査証(ビザ)を取得している人は除外されるため、米国の空港で大きな混乱はないとみられている。国土安全保障省、司法省など関係省庁は28日、新基準や関係機関への通達作成へ詰めの作業を行った。入国制限の対象外と最高裁が決めた「米国と正当な関係を持つ渡航者」をどう反映させるかに苦心したもよう。

 最高裁判断は「正当な関係」について(1)米国に家族がいる(2)米大学への入学や米企業への就職が決まっているーなどを例示したが、何が該当するかの包括的なリストは示さなかったためだ。(共同)