Thursday, June 29, 2017 11:27 AM

日欧30日から閣僚協議 EPA合意へ道筋目指す

 岸田文雄外相は29日、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉でEUの閣僚に当たるマルムストローム欧州委員(通商担当)が30日に来日し、7月1日まで2日間の日程で協議すると発表した。2週間以上続いた事務レベル協議で溝を残す欧州産チーズ、日本車の関税撤廃の是非や時期が焦点。政治折衝に格上げし、7月上旬の大枠合意に向けた道筋を付けたい考えだ。

 ホーガン欧州委員(農業担当)も来日して山本有二農相との会談を調整し、全体を統括する岸田氏らの協議に必要に応じて加わる。岸田氏は「残された課題を克服するため大詰めの交渉を行いたい。大変厳しい、難しい交渉になる」と述べた。

 EUのユンケル欧州委員長は29日、ベルリンでの記者会見で「まだいくつか問題があるが、7月6日の日欧首脳協議の前に終えたい」と発言。「合意できると考えている」と自信を示した。(共同)