Thursday, June 29, 2017 6:13 PM

化学兵器犠牲者の冥福祈る 広島のNPO、イランで

 1980年代のイラン・イラク戦争中に化学兵器攻撃を受けた被害者の支援活動などを続けるNPO「モースト」(広島市)のメンバーらが29日夕、攻撃から30年を迎えたイラン北西部サルダシュトの墓地を訪れ、犠牲者の冥福を祈った。10年以上にわたり交流を続けてきた被害女性との再会も果たした。

 モーストは津谷静子理事長(62)が中心となり、2004年から被害者に対して医療支援を実施、広島に招待するプログラムも実施してきた。

 墓地内で日本の童謡「さくらさくら」を演奏したイラン人音楽家ナズリさん(40)は、モーストとの交流がきっかけで数年前に化学兵器被害者の窮状を知り、支援活動を開始。持参した折り鶴を、津谷さんらと共に犠牲者の墓石に手向けた。(共同)