Thursday, June 29, 2017 6:15 PM

米、G20で合意目指す 鉄鋼の過剰生産問題で

 トランプ政権のコーン国家経済会議(NEC)委員長は29日の記者会見で、世界的な鉄鋼の過剰生産問題の解決に「20カ国・地域(G20)はさらに力を入れて取り組む必要がある」と述べた。ドイツで7月7、8日に開かれるG20首脳会合で合意を目指す意向を示した。

 コーン氏は、過剰生産された鉄鋼が不当に安い価格で輸出され、世界的な貿易不均衡を招いていると指摘。その上で、トランプ大統領はG20の機会を利用し「各国首脳と過剰生産問題について話し合う」と説明した。

 5月に開かれた日米欧の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の首脳宣言には「鉄鋼とアルミニウムの過剰生産に対処する」と明記された。コーン氏は同じような表現をG20首脳宣言にも盛り込みたい考えだ。(共同)