Monday, July 03, 2017 11:35 AM

米小売り大手が頂上対決 アマゾン対ウォルマート

 インターネット通販大手アマゾン・コムが高級スーパーの巨額買収を発表、実店舗網を強化している。一段の規模拡大が狙いだ。追われる立場となった米小売業の巨人ウォルマート・ストアーズはネット部門の拡充に活路を探る。出発点が異なる両社はともに実店舗とネットを融合させた「ハイブリッド化」(ニューヨーク・タイムズ紙)により頂上対決に臨む。

 1994年創業のアマゾンはインターネットを小売りに活用。扱う商品を書籍から玩具、家電、音楽など、あらゆるモノやソフトに広げ、書店や百貨店といった既存の小売店を蹴散らす勢いで急成長した。

 99年に16億ドル(1800億円)だったアマゾンの売上高は2016年には85倍の1360億ドルに達した。世界で1万1000店超を展開するウォルマートは4858億ドル(17年1月期)。売上高にはなお開きがあるものの、時価総額では15年にアマゾンがウォルマートを抜いた。今年6月末の時価総額はアマゾンが4626億ドルで、ウォルマートは2281億ドルだった。(共同)