Monday, July 03, 2017 1:05 PM

仏、今秋に非常事態解除へ マクロン氏、異例の演説

 フランスのマクロン大統領は3日、パリ郊外のベルサイユ宮殿で開いた上下両院合同会議で政策演説を行い、2015年11月のパリ同時多発テロ以来続いている政府の非常事態宣言を今秋にも解除する方針を示した。テロ対策強化法案の早期成立、国会議員の定数削減など、改革を推進する決意も表明した。

 フランス大統領が両院合同会議を招集するのは、憲法改正の発議や国家的危機などの場合に限られ異例。オランド前大統領は同時テロ後に招集し、非常事態を宣言した。

 4〜5月の大統領選で当選し、6月の国民議会(下院)総選挙にも大勝したマクロン氏は3日、慣例を改めて米大統領の一般教書演説に倣い、毎年、両院合同会議で演説する意向を示した。(共同)