Wednesday, July 05, 2017 11:40 AM

中独首脳会談で米けん制 経済グローバル化をと習氏

 ドイツ訪問中の中国の習近平国家主席は4日夜、ベルリンでメルケル首相と会談し、経済のグローバル化を進める必要があるとして、「米国第一」主義を掲げるトランプ政権をけん制した。中国外務省が5日、発表した。

 メルケル氏は、国際協調を重視する多国間主義を中国が支持していることを評価すると述べ、7日から北部ハンブルクで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合を前に、中独両国の結束をアピールした。

 習氏は保護主義的な通商政策を掲げるトランプ政権を念頭に「現在、経済グローバル化の過程は岐路に立たされている」と主張。中独両国は経済グローバル化の受益者であり、支持者だと訴えた。メルケル氏は「中国が国際社会で発揮している重要で決定的な役割を重視している」と応じた。(共同)