Thursday, July 06, 2017 11:14 AM

G20、北朝鮮対処協議へ 自由貿易の重要性討議

 日米欧と新興国による20カ国・地域(G20)首脳会合が7日、ドイツ北部ハンブルクで開幕する。核・ミサイル開発で脅威を増す北朝鮮への対処を念頭に、テロ資金対策の強化を協議。自由貿易の重要性を巡り討議し、世界の成長底上げに向けて財政や金融政策、構造改革の政策手段を総動員する方針を表明する見通しだ。

 首脳会合は7日午前(日本時間7日夕方)に始まり、テロ対策が最初の議題となる。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮問題も話し合うもようだ。国際圧力の強化へ結束を確認し、情勢の緊迫化が世界経済に及ぼす影響を分析する。日米韓がG20に先立って開く首脳会談でも、北朝鮮対応で連携強化を図る。

 7日午後は世界経済に加え、貿易や地球温暖化対策がテーマとなる。「米国第一主義」を掲げG20に初参加するトランプ米大統領は、保護主義的な手法も辞さず、中国が不当に安価な鉄鋼製品などを輸出しているとして「不公正だ」と問題視している。こうした主張に中国側は反発しており、自由貿易の在り方で米中が一致点を見いだせるかどうかが焦点となる。(共同)