Thursday, July 06, 2017 11:16 AM

死者3人、700人孤立も 九州豪雨、救助捜索難航

 記録的な豪雨に見舞われた九州北部の福岡、大分両県で6日、自衛隊や消防などが不明者の捜索や、住民の救助活動を本格化させた。福岡県朝倉市で男性1人の遺体が発見され、夫婦とみられる2人と男性1人の計3人が心肺停止の状態で見つかった。大分県日田市では男性2人の死亡が確認された。道路が寸断し、両県では約700人が孤立。複数の安否不明者の情報もあり、救助作業が難航する中、政府と県が被害状況の把握を急いでいる。

 気象庁は6日午後、福岡、大分両県の広い範囲に5日から出していた特別警報を解除した。引き続き大気が不安定な状態にあり、土砂災害や河川の氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

 共同通信の集計では避難指示は福岡、大分、熊本3県で最大約18万6000世帯、約45万人に上った。雨が弱まった6日午後には約3万9000世帯、約10万6000人に減った。(共同)