Thursday, July 06, 2017 6:17 PM

保護主義拡大の恐れ 国際3機関、G20前に声明

 国際通貨基金(IMF)と世界銀行、世界貿易機関(WTO)の3機関のトップは6日、20カ国・地域(G20)首脳会合が7日からドイツで開かれるのを前に、トランプ政権と同様の保護主義的な貿易政策が他の国に拡大する恐れがあるとする共同声明を発表した。

 声明はIMFのラガルド専務理事、世銀のキム総裁、WTOのアゼベド事務局長の連名で、輸入を抑制する保護主義的な政策は「他の国に連鎖し、経済成長を妨げ、労働者に被害を及ぼす可能性がある」と指摘した。

 その上で、輸入障壁を取り除いて貿易を活性化させることが「最優先の課題」と強調。G20首脳に対し、自由貿易の促進に向けた「断固たる行動」を呼び掛けた。(共同)