Thursday, July 06, 2017 6:20 PM

トヨタ、北米本社を公開 テキサスに投資10億ドル

 トヨタ自動車は6日、米国の主要な現地法人をテキサス州プレイノに集約した「北米本社」を報道陣に公開した。2017年末には約1000人の新規雇用を含む約4000人が働く一大拠点となる。投資額は約10億ドル(約1100億円)で、トランプ大統領は投資を「称賛する」とし「トヨタの米国事業の成長を支援する」とした声明を出した。

 日本の自動車メーカーが利益の多くを稼ぎ出す米国では、新車販売台数が昨年まで2年連続で過去最高を更新した反動が出て、販売は息切れしている。経営環境の悪化に伴って販売促進費が膨らむ傾向にある。

 市場では、セダンからスポーツタイプ多目的車(SUV)やピックアップトラックへのシフトも進む。北米本社に販売と生産の司令塔を集約することで、両部門が連携して売れ筋の車種を迅速に増産し、市場に投入できる体制を整える。(共同)