Friday, July 07, 2017 11:18 AM

九州豪雨、死者15人に 20人超が行方・安否不明

 記録的な豪雨で6人が死亡するなどした福岡、大分両県では7日、新たに9人の遺体が見つかり、死者は計15人となった。消防などによると、母親と幼い子どもが含まれるとみられる。行方不明や連絡が取れない安否不明者は20人を超える。988世帯2200人が避難し、20カ所近い集落が孤立している。

 被災地は大量の土砂や泥水に覆われ、捜索が難航。災害現場での生存率が下がる目安の一つとされる「発生後72時間」が迫る中、政府は警察、消防、自衛隊などによる救助態勢を1万2000人に拡大し、安否確認や救助を急ぐ。同日、現場を視察した内閣府の松本洋平副大臣は早期に激甚災害に指定する考えを示した。

 九州北部は7日も局地的に非常に激しい雨が降った。北九州市は一時、約2万3000世帯、約4万9000人に避難指示を出した。このほか福岡、大分、熊本3県の避難指示も継続している。福岡県内では朝倉市や東峰村で孤立状態が続いているという。(共同)