Friday, July 07, 2017 11:19 AM

G20、自由貿易の推進議論 日欧EPAで米けん制

 日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)首脳会合が7日、ドイツ北部ハンブルクで開幕した。自由貿易の推進を議論し、日本と欧州連合(EU)は経済連携協定(EPA)が大枠合意に達した成果を示して、保護主義的な通商政策を掲げる米国をけん制。テロ資金対策を巡る協議では、国際協力や情報交換を深化させ対策を強化する方針で一致した。

 議長国ドイツのメルケル首相は開幕に当たり、自由貿易や地球温暖化対策の議論を念頭に「譲歩の意思がなければグローバルな課題の解決策は見つからない」と訴えた。

 安倍晋三首相は、6日に開いたEUとの定期首脳協議後の共同記者会見で、G20会合前にEPAが大枠合意できたのは「保護主義的な動きの中で世界に対する力強いメッセージだ」と発言。環太平洋連携協定(TPP)離脱を表明したトランプ政権に対し、自由貿易の枠組みが重要だと働き掛け続けると語った。(共同)