Monday, July 10, 2017 11:20 AM
前川氏「背景に官邸」 加計問題で閉会中審査
安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」（岡山市）の獣医学部新設計画を巡る国会の閉会中審査が10日、衆参両院で開かれた。政府の国家戦略特区制度を活用した計画について、参考人招致された前川喜平前文部科学事務次官は「背景に官邸の動きがあった」と、これまでの記者会見と同様、首相官邸の関与を強調した。ただ、新たな事実や文書は示さず、萩生田光一官房副長官も従来通り、関与を否定。双方の主張が対立したまま審査は終了した。
前川氏は、和泉洋人首相補佐官から計画への早期対応を促されたと改めて主張。安倍首相は欧州歴訪中のため不在で、野党側は首相出席の予算委員会の集中審議や和泉氏らの証人喚問を求めた。
前川氏は「和泉氏がさまざまな動きをしていた」と指摘。昨年9、10月に和泉氏から「総理は自分の口からは言えないから」などと新設に向けた対応を求められたとし、「（選定の）プロセスが不透明で不公正だ。初めから加計学園と決まっていた」とも述べた。（共同）
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