Wednesday, July 12, 2017 1:33 PM
裁判の効力は限定的 東芝、総合判断で対応決定
米国の裁判所が、東芝と争うウエスタン・デジタル(WD)の申し立てを認めても、東芝への決定の効力は限定的との指摘が専門家から出ている。ただ、東芝は決定を無視すれば裁判所から罰を科されたり、国際仲裁裁判所の判断にも悪影響を与えたりする恐れがあるため、総合的に判断して対応を決める。
東芝とWDが協業する半導体工場は三重県四日市市にあり、両社による合弁会社3社も日本法人だ。米国の法律事務に詳しい弁護士によると、米国の確定判決であれば、日本の裁判所の承認を経て日本法人に効力を及ぼすことがあるが、仮処分命令の段階では強制力はないという。
東芝は11日にカリフォルニア州の裁判所が出したWDへの情報遮断の解除を命じる仮処分を不服としつつ、解除の検討に入った。(共同)
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