Wednesday, July 12, 2017 1:37 PM

カタール断交仲裁へ会談 米長官、4カ国外相と

 ティラーソン国務長官は12日、サウジアラビアのジッダを訪問、ペルシャ湾岸のカタールと断交するサウジなど4カ国の外相と会談した。断交問題の深刻化で地域情勢の悪化が懸念される中、事態打開に向け、仲裁の動きを本格化させた。

 4カ国はカタールがテロ組織を支援していると主張。国交回復の条件として、サウジなどが敵視するイランとの関係縮小や、テロ組織に指定するイスラム組織「ムスリム同胞団」との関係断絶など13項目を求めたが、カタールはテロ組織支援を否定し、拒否している。

 ティラーソン氏は11日、カタールを訪れ、テロ資金対策などで協力する覚書を交わした。しかし、4カ国は「覚書では不十分だ」との声明を発表、カタールが全ての条件に応じない限り、断交は続けるとしている。(共同)