Wednesday, July 12, 2017 6:27 PM

6月は全米で景気拡大 FRB報告、車販売減少も

 米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、地区連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)を公表し「6月は全12地区でわずかながら経済が拡大した」との判断を示した。景気の鍵を握る個人消費も堅調だったが、半分の地区では自動車販売が減少した。景気の先行きに影響を与える恐れがある。

 報告は、FRBが今月25、26日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決める際の討議資料になる。FRBは前回6月に追加利上げを決めたばかりで、7月のFOMCでは政策金利を据え置く公算が大きい。

 雇用は大半の地区で増え、賃金も緩やかに上昇した。物価は半分以上の地区で上昇したが、緩慢なペースにとどまった。FRBは雇用や賃金、物価の動向を見極めて利上げの時期を判断する。(共同)