Thursday, July 13, 2017 11:58 AM
21億人が清潔な水使えず 国連、下水処理も不十分
国連は13日、自宅で清潔な水が十分に使えていない人は2015年に21億人おり、世界人口の約3割に上るとする報告書を発表した。下水処理が不十分な建物に住む人も45億人に達し「衛生状況の悪化による感染症などが懸念される」とした。
いずれも、地域的にはアフリカ・サハラ砂漠以南に顕著で、南アジアやオセアニアの一部にも多い。中東のイエメンなどではコレラが流行しているが、国連当局者は「清潔な水の不足が原因の一つだ。感染症防止のためにも安全な水の供給は世界的な課題だ」としている。
報告書は世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)との共同。それによると、15年の世界人口約73億人のうち、安全に使用できる水が自宅にない人は21億人。うち8億4400万人は基本的な飲料水の供給さえなかった。2億6300万人が30分以上かけて自宅外に水くみに出かけており、1億5900万人は湖沼や川などの水をそのまま利用していた。(共同)
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