Thursday, July 13, 2017 12:00 PM

強打貫き、初のベスト4 四大大会42度目のクエリー

 強打を貫き、勝機を引き寄せた。世界ランキング28位のクエリーが四大大会42度目の出場で初の準決勝進出。「A・マリーに勝って4強。しかも舞台はウィンブルドン。本当に信じられない」と喜びで顔を紅潮させた。

 出だしは最悪。「緊張していた」と開始から7ポイントを連取され、あっさり第1セットを奪われた。それでも「地に足を着け、ボールを強くたたく。自分のテニスは変えない」と言い聞かせた。

 総ポイント137の半分以上の70が決定打で、サービスエースも27本。動きが悪くなる相手と対照的に、サーブもストロークも強打がさえた。「タイブレークを落とした直後。あれでまたいけると思えた」と振り返る第4セット第3ゲームをラブゲームでブレークすると、完全に勢いに乗る。8ゲームを連取し、一気に押し切った。

 昨年は3回戦で当時世界1位のジョコビッチを破り、8強入りした。「自分の力を疑った時期もあった。大きな転機になった」という勝利から1年。一歩先に進んだ。3試合続けてフルセットでの勝利にも「体調は大丈夫。まだ先まで行ける」ときっぱり。自信を増す29歳のハードヒッターは、さらなる躍進を期した。(共同)