Thursday, July 13, 2017 1:45 PM

課徴金命令、国敗訴確定 インサイダー巡り初判断

 インサイダー取引に関与したとして、金融庁から課徴金納付命令を受けた元金融コンサルタントの女性が国に命令の取り消しを求めた訴訟は、国が上告せず、命令を取り消した東京高裁判決が14日、確定した。

 証券取引法(現・金融商品取引法)に基づく課徴金制度が始まった2005年以降、判決で命令が取り消された初のケースだった。

 判決によると、金融庁は証券取引等監視委員会の勧告に基づき、東京電力が10年9月に公表した公募増資について女性が野村証券社員の男性から事前に情報を入手し利益を得たとして、13年6月に課徴金納付命令を出した。(共同)